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【不思議】悪寒
数年前の話。

夜、ベランダ側に背中を向けて寝ていると、急激に悪寒を感じて目が覚めた。
尾てい骨から背中、うなじ、後頭部を経て脳天までの体毛がすべて逆立ち、鳥肌が波のように押し寄せる。

-オバケだ!-

何故かとっさにそう思い、ギュッと目を閉じる。
目を開けると「ナニカ」が見えそうで恐ろしかった。
そのくらいの存在感があった。

何かが背中にべったりと取り付いているようなおぞましさは数十秒続いた。
悪寒が消えて恐る恐る振り返ると、カーテンの隙間から細い月の光が差し込んでいた。


ベランダの向こう、マンションの裏手には小さな丘があり、丘の反対側は古い墓地だ。
丘のマンション側は小さい頃に重機とトラックが手荒く土を掘り出して行ったきり赤土むき出しで長年放置された。
甕棺(かめかん)だか人骨だかが出たと噂されたが、調査が行われている様子はなかった。

甕棺とは死者を埋葬する際に棺として使われた土器で、弥生時代に九州北部で盛んに使われた。
keroが住んでいた地域はそれなりに歴史が古く、町内には前方後円墳もあった。

なので、マンション裏手の小さな丘が実は古代の墓地だった、と言われても不思議ではなかった。
ただ、古代の墓の上にさらに墓が建っていると思うと、なんだか罰当たりな気持ちになった。


それからしばらくして。

夜、ベランダ側に背を向けて寝ていると、ふたたび悪寒が背中を這い上った。
1度目は怖くて目も開けられなかったのに、2度目は何故か猛烈に腹がたった。

-とっ捕まえて叩き出してやるッ!-

目を開き、布団を跳ね上げ、上半身を勢い良く起こすと怒りもあらわに「いい加減にしろっ!」と叫んだ。

悪寒が一瞬でかき消える。

自分でもどうしてここまで瞬間的に激昂したのかわからなかったが、以後悪寒に襲われることはなくなった。




現在、丘を半分以上切り崩した跡には新しい家が数軒建っている。

そう、墓の裏手のあの土地に。




まさにお墓のミルフィーユやー(彦摩呂風に):★★☆☆☆

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by kero-tama | 2011-10-16 04:04
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