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【雑記】トゥットゥルー♪
台風15号からすっかり秋めいてきました。
これからはひと雨ごとに気温が下がってくるんでしょうねー。

毎週楽しみにしていた「Steins;Gate」と「TIGER&BUNNY」が終わってしまい大層ションボリなkero。
「日常」と「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」と「うさぎドロップ」と「C」も終わってしもたし。
まだ続いてるのは「輪るピングドラム」くらいだなぁ。
「ペルソナ4」と「Fate Zero」が楽しみ~。

今年は「まどか☆マギカ」に始まって、ものっそアニメ見てる。
これまでアニメはちっとも見てなかったのに、今年はホント豊作だなー。
今のテレビ番組はkeroにはつまらないので今後もアニメには頑張ってほしいところです。

そうそう、A氏にWin版「Steins;Gate」をプレゼントしていただきました。ヽ(≧▽≦)ノ
狂気のマッドサイエンティスト・鳳凰院凶真になって世界線を移動するためブログの更新がなおざりになる予感…。

まったくどうでも良い事ですが、「おざなり」と「なおざり」ってどっち使おうか悩みますよね。
ちなみに、
 おざなり:適当・いい加減に済ませること。
 なおざり:成り行き任せで着手すらしないこと。
なんだそうです。
なので、いい加減でもとりあえずブログを更新することが「おざなり」、ゲームにいそしんでブログが放置状態になることが「なおざり」ってことで、用法は間違ってませんよね?
いい加減は良くないので、ここはゲームが終わるまで潔く放置…ゲフンゲフン、良いネタがあったら更新する予定~。


エル・プサイ・コングルゥ:★☆☆☆☆

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by kero-tama | 2011-09-27 20:32
【謎怖】心当たり
953 学生さんは名前がない :2006/12/23(土) 07:06:01 ID:ZjEBDT320
いろいろ家庭の事情があって、東京で独り暮らししてたときだから
もう今から10年以上前の話なんだが、当時付き合ってた彼女とあまり
うまくいってなかった。なんていうか独占欲の強い女で、プライドと嫉妬が
とにかくすごい。俺の実家の妹にまでヤキモチを焼くくらいの女で、さすがに
ガマンの限界を感じた俺は、もう別れようと思ってたんだが、向こうには
俺と別れる気なんかサラサラないらしかった。ところが、ある晩、俺が部屋で独りで
のんびりしてると、いきなり部屋に彼女から電話がかかってきて、「あんたなんか私の
彼氏じゃないよね?」といきなり言い出した。急に態度を変えて妙なことを言う
女だと思って、俺もカチンときて、怒鳴り返してやろうと思ったんだが、何か様子が
おかしい。なんていうか、空元気というか、無理に強い態度をして、声の震えを押し
殺そうとしてる雰囲気がありありと感じられた。でも「何かあったのか?」と聞くと、
シラを切ろうとするんだよね。ただ「あんたは私の彼氏じゃないよね?」とだけ、何度も
ただ確認してくる。そこで俺はピンときた。俺と二股かけてた男がいて、どっちが
本命なのかと詰め寄られたんじゃないか、とね。だから俺は、彼女のそばで電話を
きいているヤツがいればそいつにも聞こえるようにと、「俺はお前の彼氏だよ!」と
でかい声で言ってやった。そしたら、電話口の向こうから「どうしてそんなことを
言うの!?」って声と大きな物音が聞こえて、それっきり電話が切れた。俺はすぐに
うしろめたくなって電話をかけなおしたが、電話は何度かけても繋がらず、
話し中のツーツー音しか聞こえなかった。

954 学生さんは名前がない :2006/12/23(土) 07:06:33 ID:ZjEBDT320
だんだん俺は自分のしたことが怖くなった。彼女が二股をかけてた男の怒りを買って
何か怪我でもさせられてるじゃ・・・。だとしたら俺のせいでもある。
どうにもじっとしてられなくなって、俺はすぐに自転車を飛ばして彼女のアパートに行った。
もう夜中で電車がなくて、彼女のアパートに着くのに自転車を一時間以上もこがなくては
いけなかったが、その事実はあとで俺を助けることになった。というのは、全てがもう
おそかったのだ。彼女のアパートには、もう警察やら野次馬やらが集まっていて、夜中なのに
うるさいくらいだった。そこから先は想像のとおりだ。俺の彼女は無残な死体で発見された。
となりの部屋の人が悲鳴を聞いて通報して、警察が部屋に踏み込んだら、もう・・・。
しかし、犯人らしき人物は見当たらず、俺自身がはじめは容疑者扱いされた。
たまたま俺が家を出るところを近所の人が何人も見ていたのと、電話の通話記録で、俺の
話が嘘じゃないのを信じてもらえて、やっと容疑者じゃなくなったくらいだ。
しかし結局、真犯人はみつからずじまいで、彼女の遺族はまだ俺を疑ってるらしい。
ただ、俺は、警察にも言ってない、犯人の心当たりが一人だけいる。
いくらなんでも誰も信じないだろうという心当たりが。もちろん俺も信じたくはない。





真相はコチラ。
















2ちゃんねるより。

語っている男性を仮にAとして。
彼女は犯人に「Aがお前の恋人なら殺す」と脅され、Aに確認の電話を掛けさせられます。
彼女はAに疎ましがられていたので「あんたは私の彼氏じゃないよね?」と聞けば「お前なんか彼女じゃない」と返してくれるのではないかと期待します。
しかし変に勘ぐったAは皮肉にも期待とは逆の返事をしてしまいます。
結果、彼女は犯人に殺されてしまいました。


しかし問題は、Aが犯人に心当たりがある、ということ。
その相手とは?




さらなる真相はコチラ。
















先頭を縦読みすると…

953 学生さんは名前がない :2006/12/23(土) 07:06:01 ID:ZjEBDT320
ろいろ家庭の事情があって、東京で独り暮らししてたときだから
う今から10年以上前の話なんだが、当時付き合ってた彼女とあまり
まくいってなかった。なんていうか独占欲の強い女で、プライドと嫉妬が
にかくすごい。俺の実家の妹にまでヤキモチを焼くくらいの女で、さすがに
マンの限界を感じた俺は、もう別れようと思ってたんだが、向こうには
と別れる気なんかサラサラないらしかった。ところが、ある晩、俺が部屋で独りで
んびりしてると、いきなり部屋に彼女から電話がかかってきて、「あんたなんか私の
氏じゃないよね?」といきなり言い出した。急に態度を変えて妙なことを言う
だと思って、俺もカチンときて、怒鳴り返してやろうと思ったんだが、何か様子が
かしい。なんていうか、空元気というか、無理に強い態度をして、声の震えを押し
そうとしてる雰囲気がありありと感じられた。でも「何かあったのか?」と聞くと、
ラを切ろうとするんだよね。ただ「あんたは私の彼氏じゃないよね?」とだけ、何度も
だ確認してくる。そこで俺はピンときた。俺と二股かけてた男がいて、どっちが
命なのかと詰め寄られたんじゃないか、とね。だから俺は、彼女のそばで電話を
いているヤツがいればそいつにも聞こえるようにと、「俺はお前の彼氏だよ!」と
かい声で言ってやった。そしたら、電話口の向こうから「どうしてそんなことを
うの!?」って声と大きな物音が聞こえて、それっきり電話が切れた。俺はすぐに
しろめたくなって電話をかけなおしたが、電話は何度かけても繋がらず、
し中のツーツー音しか聞こえなかった。

954 学生さんは名前がない :2006/12/23(土) 07:06:33 ID:ZjEBDT320
んだん俺は自分のしたことが怖くなった。彼女が二股をかけてた男の怒りを買って
か怪我でもさせられてるじゃ・・・。だとしたら俺のせいでもある。
うにもじっとしてられなくなって、俺はすぐに自転車を飛ばして彼女のアパートに行った。
う夜中で電車がなくて、彼女のアパートに着くのに自転車を一時間以上もこがなくては
けなかったが、その事実はあとで俺を助けることになった。というのは、全てがもう
そかったのだ。彼女のアパートには、もう警察やら野次馬やらが集まっていて、夜中なのに
るさいくらいだった。そこから先は想像のとおりだ。俺の彼女は無残な死体で発見された。
なりの部屋の人が悲鳴を聞いて通報して、警察が部屋に踏み込んだら、もう・・・。
かし、犯人らしき人物は見当たらず、俺自身がはじめは容疑者扱いされた。
またま俺が家を出るところを近所の人が何人も見ていたのと、電話の通話記録で、俺の
が嘘じゃないのを信じてもらえて、やっと容疑者じゃなくなったくらいだ。
かし結局、真犯人はみつからずじまいで、彼女の遺族はまだ俺を疑ってるらしい。
だ、俺は、警察にも言ってない、犯人の心当たりが一人だけいる。
くらなんでも誰も信じないだろうという心当たりが。もちろん俺も信じたくはない。

妹が俺の彼女を殺した
本気で言う話だ
何度も言おうとした
話したい



Aが一人暮らしをすることになった「家庭の事情」とは?
もしかしたら妹の執着から逃れるためだったのかも。
妹が犯人という確証を得たAは、秘密の重圧から解放されたくて書いたのでしょうか。




それにしても見事な縦読み:★★★★☆

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by kero-tama | 2011-09-24 08:52
【事件事故】名古屋妊婦切り裂き殺人事件
1988年、愛知県名古屋市中川区のアパートで猟奇的殺人事件が発生。
被害者は臨月を迎えた妊婦だった。

被害者は絞殺後、
腹部と子宮を鋭利な刃物で大きく切り裂かれ、
切り口から胎児を取り出された後、
子宮に電話の受話器とキーホルダーを押し込まれた姿で帰宅した夫に発見された。


世間を戦慄させたこの事件は、
15年後の2003年3月18日、犯人の手がかりを掴めないまま時効が成立した。




発見当初

1988年3月18日。

愛知県名古屋市中川区住む会社員男性(当時31歳)には、妊娠中の妻(27歳)が居た。
妻の出産予定日は3月13日だったがすでに5日が過ぎ、いつ生まれてもおかしくない状況だったため夫は1日2度は家に電話を入れるようにしていた。

午後1時、
夫は会社から電話を入れ、自宅の妻に陣痛が起こっていないか確認している。

午後6時50分、
退社間際になって夫はもう一度自宅に電話を入れた。
しかし10回コールしても妻は電話に出なかった。

午後7時40分、
夫が自宅のアパートに到着。
いつもなら明かりが点いているはずの2階自宅の窓が真っ暗で、洗濯物がまだ干しっぱなしになっていることに不安を覚えた夫が階段を駆け上がり自宅ドアのノブに手をかけると、普段用心深く施錠してあるドアが、スッと開いた。

真っ暗な部屋の中、かすかに何かの音が聞こえる。
夫は最初それを空耳と思ったが、やがてそれが 赤ん坊の鳴き声 だと気がついた。

奥の部屋で夫が見たものは、
無残に腹を切り裂かれた妻と、血まみれの赤ん坊だった。

夫は救急車を呼ぼうと電話のある玄関へ引き返したが、何故かあるはずの場所に電話機がない。
その疑問を考える間もなく、夫は階下の住人に電話を借りて119番通報。
赤ん坊だけは奇跡的に一命を取り留めた。




猟奇的犯行

発見当時、被害者は電気コタツの横に仰向けの状態で横たわり、両手は紐で後ろ手に縛られ、コンセントに繋がったままの電気コードが首に巻き付いていた。
被害者の遺体に性暴行や激しい抵抗の跡などは見られなかった。
被害者の足の間には弱々しく泣く血まみれの赤ん坊が放置されていおり、睾丸、腿の裏、膝の裏には刃物によって付けられた傷があった。

被害者の死因は絞殺。
しかし電気コードは死後首に巻かれたものと判明し、凶器は別のものとされた。
絞殺後、犯人は薄く鋭利な刃物で被害者の腹部を縦38センチ、子宮を12センチにわたって切り裂き、子宮から赤ん坊を取り出して放置。
さらに被害者の子宮に電話の受話器とキーホルダーを詰め込んだ。

受話器は自宅玄関にあった当時最新のプッシュ式電話機から切り離したもので、キーホルダーはミッキーマウスと車のキーが付いたものだが、犯人の意図は判っていない。

また犯人は現場に何も残しておらず、キッチンには血を洗い流した跡だけがあった。



犯行時間

夫妻はサイドビジネスでアムウェイの家庭用品を販売していた。
犯行当日の午後1時50分頃、知り合いの主婦(当時31歳)が子連れで被害者自宅へ来訪。
2千数百円の脱臭剤を購入し、妻はその代金を自分の財布にしまった(後に犯人に奪われている)。
そのまま談笑し、午後3時頃に妻は主婦と子供を階下の駐車場まで見送りに出た。
その時、彼女は自宅のドアに施錠をしていなかった、と主婦が証言しており、犯人はその隙に部屋へ侵入したのではないかとの見方もある。

また、主婦は手土産にイチゴを持ってきており、食べ残しのイチゴが盛られた食器は犯行後もコタツの上に置かれたままだった。
胃を解剖した結果、殺害時刻は午後3時過ぎとされた。




容疑者

警察は最初、被疑者を夫にのみ絞って捜査。
自宅の異変に気づきながら帰宅後すぐに妻を探さず着替えていたり、報道陣の前で「妻はワインが好きだったので」と落ち着き払った態度で霊前にワインを供えたりしたことがパフォーマンスと考えられたためだった。
しかし、死亡推定時刻には会社に勤務していたためアリバイが成立。
夫妻がサイドビジネスにしていたアムウェイの商品販売がらみの怨恨も疑われたが、関係者から具体的な手がかりは掴めなかった。

アムウェイ:連鎖販売取引(マルチ商法)の形態による日用品・消耗品を販売する会社。一部悪質なディストリビューター(販売員)によるトラブルがあった。アムウェイによれば、ディストリビューターは自社の社員ではなく、自社と契約している独立した事業主であるため、自社に落ち度はないとの姿勢だった。




不審な男

他には被害者の階下に住む主婦が、犯行当日に不審な男を目撃したと証言している。

それによれば、犯行当日の午後3時10~20分頃、自宅玄関でドアノブがガチャガチャと回り、チャイムが鳴ったのでドアを半開きにすると、身長165センチ前後、30歳くらいの一見サラリーマン風の男が立っていた。
男は「ナカムラさんの所を知りませんか」と聞いてきたが、主婦は「知りません」と答えてすぐドアを閉めた、ということだった。

男は近くの駅から周辺のアパートやマンションを訪ね回っている姿が数人に目撃されていたため、警察は犯行当日にアパート付近を通りかかった400人以上をしらみつぶしに調べたが、「不審人物の行方はわからなかった」と発表した。




有効な手がかりを得ることなく、事件は15年後に時効を迎えた。
犯行は妊婦に異常な関心を持った犯人による快楽殺人とされた。

ただ、
凶器がカッターナイフや医療用メスのような薄い鋭利な刃物であり、刃物が切りにくいへそを避けていることや赤ん坊のへその緒を切断していることなどから医療関係に従事する人物ではないか、とも疑われている。
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by kero-tama | 2011-09-20 10:11
【不思議】むしのしらせ?
前回掲載した「友人O」で思い出した話。

高校1年のとき。
グラウンドで朝礼が終わり、友人Oと一緒に教室へ向かっていた私は突然立ち止まり、顔を上げて


「今日、地震が起きる」


と口走った。

ビックリ顔を見合わせる私と友人O。
数瞬の沈黙の後、「なに言ってんだろうねー!」と笑いだすふたり。
正直、何故そんなことを言ったか本人の私がわからなかった。


その夜、震度3の地震があった。
福岡は滅多に地震が起きない地域なのに。


翌日、友人Oとふたりで首をかしげたが、当然ながら何もわからなかった。


ホントになんだったんだろうね?:★★★☆☆

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by kero-tama | 2011-09-19 08:37
【不思議】友人O
高校1年の時、Oという女子と同じクラスになった。
Oは私の前の席で、ふたりとも顔を見るなり

「あー」

と笑顔で指差しあった。

「A中にいたよね?」
「うんうん、校内で何度か顔見たの覚えてる」

思わず話が弾んだが、途中でおかしなことに気づく。

私は中学2年の1学期までA中学に在籍していたが、近くに別の中学校ができたため大勢の生徒と一緒にそちらへ移動になり、以後A中学に顔を出すことはなくなった。

しかしOは中学2年の2学期に県外からA中学に転入してきたというのだ。

学校で顔を合わせているわけがない。
なのにふたりとも、校内の廊下や講堂などで互いに顔をみた記憶が確実にあった。
それが何故だったのか今でも不明。


友人Oはその後両親の仕事の都合で大阪へ転校していった。
短い間い付き合いだったけど、彼女と一緒にいるときだけ不思議なことがよく起きた。
連絡も途絶えて久しいけど、元気にしているかな。


きっとリーディングシュタイナーが発動したんだ:★★★☆☆

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by kero-tama | 2011-09-18 06:07
【怖い話】かんかんだら4-由来
1:発端 2:異形 3:異常 4:由来

俗称は「生離蛇螺」/「生離唾螺」
古くは「姦姦蛇螺」/「姦姦唾螺」
なりじゃら、なりだら、かんかんじゃら、かんかんだらなど、知っている人の年代や家柄によって呼び方はいろいろあるらしい。
現在では一番多い呼び方は単に「だら」、おっさん達みたいな特殊な家柄では「かんかんだら」の呼び方が使われるらしい。

もはや神話や伝説に近い話。

人を食らう大蛇に悩まされていたある村の村人達は、神の子として様々な力を代々受け継いでいたある巫女の家に退治を依頼した。
依頼を受けたその家は、特に力の強かった一人の巫女を大蛇討伐に向かわせる。

村人達が陰から見守る中、巫女は大蛇を退治すべく懸命に立ち向かった。
しかし、わずかな隙をつかれ、大蛇に下半身を食われてしまった。
それでも巫女は村人達を守ろうと様々な術を使い、必死で立ち向かった。

ところが、下半身を失っては勝ち目がないと決め込んだ村人達はあろう事か、巫女を生け贄にする代わりに村の安全を保障してほしいと大蛇に持ちかけた。
強い力を持つ巫女を疎ましく思っていた大蛇はそれを承諾、食べやすいようにと村人達に腕を切り落とさせ、達磨状態の巫女を食らった。
そうして、村人達は一時の平穏を得た。

後になって、巫女の家の者が思案した計画だった事が明かされる。
この時の巫女の家族は六人。

異変はすぐに起きた。
大蛇がある日から姿を見せなくなり、襲うものがいなくなったはずの村で次々と人が死んでいった。
村の中で、山の中で、森の中で。
死んだ者達はみな、右腕・左腕のどちらかが無くなっていた。

十八人が死亡。(巫女の家族六人を含む)
生き残ったのは四人だった。


おっさんと葵が交互に説明した。

伯父「これがいつからどこで伝わってたのかはわからんが、あの箱は一定の周期で場所を移して供養されてきた。その時々によって、管理者は違う。箱に家紋みたいのがあったろ?ありゃ今まで供養の場所を提供してきた家々だ。
うちみたいな家柄のもんでそれを審査する集まりがあってな、そこで決められてる。まれに自ら志願してくるバカもいるがな。

管理者以外にゃかんかんだらに関する話は一切知らされない。付近の住民には、いわくがあるって事と万が一の時の相談先だけが管理者から伝えられる。
伝える際には相談役、つまりわしらみたいな家柄のもんが立ち合うから、それだけでいわくの意味を理解するわけだ。今の相談役はうちじゃねえが、至急って事で昨日うちに連絡がまわってきた。」

どうやら一昨日Bのお母さんが電話していたのは別のとこらしく、話を聞いた先方はBを連れてこの家を尋ね、話し合った結果こっちに任せたらしい。Bのお母さんはオレ達があそこに行っていた間に、すでにそこに電話しててある程度詳細を聞かされていたようだ。


葵「基本的に、山もしくは森に移されます。御覧になられたと思いますが、六本の木と六本の縄は村人達を、六本の棒は巫女の家族を、四隅に置かれた壺は生き残られた四人を表しています。
そして、六本の棒が成している形こそが、巫女を表しているのです。

なぜこのような形式がとられるようになったか。箱自体に関しましても、いつからあのようなものだったか。私の家を含め、今現在では伝わっている以上の詳細を知る者はいないでしょう。」


ただ、最も語られてる説としては、生き残った四人が巫女の家で怨念を鎮めるためのありとあらゆる事柄を調べ、その結果生まれた独自の形式ではないか…という事らしい。柵に関しては鈴だけが形式に従ったもので、綱とかはこの時の管理者によるものだったらしい。

伯父「うちの者でかんかんだらを祓ったのは過去に何人かいるがな、その全員が二、三年以内に死んでんだ。ある日突然な。事を起こした当事者もほとんど助かってない。それだけ難しいんだよ。」

ここまで話を聞いても、オレ達三人は完全に置いてかれてた。きょとんとするしかなかったわ。

だが、事態はまた一変した。

伯父「お母さん、どれだけやばいものかは何となくわかったでしょう。さっきも言いましたが、棒を動かしてさえいなければ何とかなりました。しかし、今回はだめでしょうな。」

B母「お願いします。何とかしてやれないでしょうか。私の責任なんです。どうかお願いします。」

Bのお母さんは引かなかった。一片たりともお母さんのせいだとは思えないのに、自分の責任にしてまで頭を下げ、必死で頼み続けてた。でも泣きながらとかじゃなくて、何か覚悟したような表情だった。

伯父「何とかしてやりたいのはわしらも同じです。しかし、棒を動かしたうえであれを見ちまったんなら……
お前らも見たんだろう。お前らが見たのが大蛇に食われたっつう巫女だ。下半身も見たろ?それであの形の意味がわかっただろ?」

「…えっ?」
オレとAは言葉の意味がわからなかった。下半身?オレ達が見たのは上半身だけのはずだ。

A「あの、下半身っていうのは…?上半身なら見ましたけど…」

それを聞いておっさんと葵が驚いた。
伯父「おいおい何言ってんだ?お前らあの棒を動かしたんだろ?だったら下半身を見てるはずだ。」

葵「あなた方の前に現われた彼女は、下半身がなかったのですか?では、腕は何本でしたか?」

「腕は六本でした。左右三本ずつです。でも、下半身はありませんでした。」オレとAは互いに確認しながらそう答えた。
すると急におっさんがまた身を乗り出し、オレ達に詰め寄ってきた。

伯父「間違いねえのか?ほんとに下半身を見てねえんだな?」
オレ「は、はい…」

おっさんは再びBのお母さんに顔を向け、ニコッとして言った。
伯父「お母さん、何とかなるかもしれん。」
おっさんの言葉にBのお母さんもオレ達も、息を呑んで注目した。
二人は言葉の意味を説明してくれた。

葵「巫女の怨念を浴びてしまう行動は、二つあります。
やってはならないのは、巫女を表すあの形を変えてしまう事。
見てはならないのは、その形が表している巫女の姿です。」

伯父「実際には棒を動かした時点で終わりだ。必然的に巫女の姿を見ちまう事になるからな。
だが、どういうわけかお前らはそれを見てない。動かした本人以外も同じ姿で見えるはずだから、お前らが見てないならあの子も見てないだろう。」

オレ「見てない、っていうのはどういう意味なんですか?オレ達が見たのは…」

葵「巫女本人である事には変わりありません。ですが、かんかんだらではないのです。あなた方の命を奪う意志がなかったのでしょうね。
かんかんだらではなく、巫女として現われた。その夜の事は、彼女にとってはお遊戯だったのでしょう。」

巫女とかんかんだらは同一の存在であり、別々の存在でもある…?という事らしい。

伯父「かんかんだらが出てきてないなら、今あの子を襲ってるのは葵が言うようにお遊び程度のもんだろうな。わしらに任せてもらえれば、長期間にはなるが何とかしてやれるだろう。」

緊迫していた空気が初めて和らいだ気がした。Bが助かるとわかっただけで充分だったし、この時のBのお母さんの表情は本当に凄かった。この何日かでどれだけBを心配していたか、その不安とかが一気にほぐれたような、そういう笑顔だった。

それを見ておっさんと葵も雰囲気が和らぎ、急に普通の人みたいになった。
伯父「あの子は正式にわしらで引き受けますわ。お母さんには後で説明させてもらいます。お前ら二人は、一応葵に祓ってもらってから帰れ。今後は怖いもの知らずもほどほどにしとけよ。」



この後Bに関して少し話したのち、お母さんは残り、オレ達はお祓いしてもらってから帰った。
この家の決まりだそうで、Bには会わせてもらえず、どんな事をしたのかもわからなかった。転校扱いだったのか在籍してたのかは知らんが、これ以来一度も見てない。
まぁ死んだとか言うことはなく、すっかり更正して今はちゃんとどこかで生活してるそうだ。

ちなみにBの親父は一連の騒動に一度たりとも顔を出してこなかった。どういうつもりか知らんが。

オレとAもわりとすぐ落ち着いた。理由はいろいろあったが、一番大きかったのはやっぱりBのお母さんの姿だった。ちょっとした後日談もあって、たぶん一番大変だったはずだ。
母親ってのがどんなもんか、考えさせられた気がした。それにこれ以来うちもAんとこも、親の方から少しづつ接してくれるようになった。そういうのもあって、自然とバカはやらなくなったな。


一応他にわかった事としては、
特定の日に集まってた巫女さんは相談役になった家の人。かんかんだらは、危険だと重々認識されていながらある種の神に似た存在にされてる。
大蛇が山だか森だかの神だったらしい。それで年に一回、神楽を舞ったり祝詞を奏上したりするんだと。

あと、オレ達が森に入ってから音が聞こえてたのは、かんかんだらは柵の中で放し飼いみたいになってるかららしい。でも六角形と箱のあれが封印みたいになってるらしく、棒の形や六角形を崩したりしなければ姿を見せる事はほとんどないそうだ。

供養場所は何らかの法則によって、山や森の中の限定された一部分が指定されるらしく、入念に細かい数字まで出して範囲を決めるらしい。基本的にその区域からは出られないらしいが、柵などで囲んでる場合はオレ達が見たみたいに外側に張りついてくる事もある。

わかったのはこれぐらい。

オレ達の住んでるとこからはもう移されたっぽい。二度と行きたくないから確かめてないけど、一年近く経ってから柵の撤去が始まったから、たぶん今は別の場所にいるんだろな。







おわり。




ネットのあちこちに貼られている話ですが出典不明。

日本には古来から災害や凶事を起こす存在を手厚く祭りあげ、鎮めることによって恩恵や平安を授かろうとする「たたり神」という信仰があります。
そしてそれらの多くは土地と深く結びついているものです。

以前紹介した「コトリバコ」も、村人が防衛手段として自分たちの手で呪物を作り上げ、その代償として何代にも渡って土地に縛られるというものでした。
「かんかんだら」も恐怖とうしろめたさから生まれた同じ経緯の呪物と言えるのでしょうね。

「かんかんだら」の真偽はともかく、幸福を与える神様も元をたどれば災害や凶事を与える存在だった、というのは日本ではよくあることです。

こういう話を聞いたことがあります。

人生において「辛い」のは当たり前のことで、「幸せ」は「辛いこと」がない状態、つまり平穏無事であることが「幸せ」であり、ことさら喜ばしいことが「幸せ」というわけではない。

「たたり神」は、災害、いくさ、飢饉、圧政と辛いことが多かった時代、贅沢な望みではなく「せめて平穏無事であってほしい」という切なる願いが生んだ信仰だったのかもしれません。




さわらぬかみにたたりなし:★★★★☆

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by kero-tama | 2011-09-16 05:45
【怖い話】かんかんだら3-異常
1:発端 2:異形 3:異常 4:由来

そのままオレ達は車に乗せられ、すでに三時をまわっていたにも関わらず、行事の時とかに使われる集会所に連れてかれた。
中に入ると、うちは母親と姉貴が、Aは親父、Bはお母さんが来ていた。Bのお母さんはともかく、ろくに会話した事すらなかったうちの母親まで泣いてて、Aもこの時の親父の表情は普段見た事ないようなもんだったらしい。

B母「みんな無事だったんだね…!よかった…!」
Bのお母さんとは違い、オレは母親に殴られAも親父に殴られた。だが、今まで聞いた事ない暖かい言葉をかけられた。

しばらくそれぞれが家族と接したところで、Bのお母さんが話した。

B母「ごめんなさい。今回の事はうちの主人、ひいては私の責任です。本当に申し訳ありませんでした…!本当に…」と何度も頭を下げた。
よその家とはいえ、子供の前で親がそんな姿をさらしているのは、やっぱり嫌な気分だった。

A父「もういいだろう奥さん。こうしてみんな無事だったんだから。」

オレ母「そうよ。あなたのせいじゃない。」

この後ほとんど親同士で話が進められ、オレ達はぽかんとしてた。
時間が遅かったのもあって、無事を確認しあって終わり…って感じだった。この時は何の説明もないまま解散したわ。


一夜明けた次の日の昼頃、オレは姉貴に叩き起こされた。目を覚ますと、昨夜の続きかというぐらい姉貴の表情が強ばっていた。

オレ「なんだよ?」
姉貴「Bのお母さんから電話。やばい事になってるよ。」

受話器を受け取り電話に出ると、凄い剣幕で叫んできた。

B母「Bが…Bがおかしいのよ!昨夜あそこで何したの!?柵の先へ行っただけじゃなかったの!?」

とても会話になるような雰囲気じゃなく、いったん電話を切ってオレはBの家へ向かった。同じ電話を受けたらしくAも来ていて、二人でBのお母さんに話を聞いた。

話によると、Bは昨夜家に帰ってから急に両手両足が痛いと叫びだした。痛くて動かせないという事なのか、両手両足をぴんと伸ばした状態で倒れ、その体勢で痛い痛いとのたうちまわったらしい。
お母さんが何とか対応しようとするも、いてぇよぉと叫ぶばかりで意味がわからない。必死で部屋までは運べたが、ずっとそれが続いてるのでオレ達はどうなのかと思い電話してきたという事だった。

話を聞いてすぐBの部屋へ向かうと、階段からでも叫んでいるのが聞こえた。いてぇいてぇよぉ!と繰り返している。
部屋に入ると、やはり手足はぴんと伸びたまま、のたうちまわっていた。

オレ「おい!どうした!」
A「しっかりしろ!どうしたんだよ!」
オレ達が呼び掛けてもいてぇよぉと叫ぶだけで目線すら合わせない。

どうなってんだ…オレとAは何が何だかさっぱりわからなかった。一度お母さんのとこに戻ると、さっきとはうってかわって静かな口調で聞かれた。

B母「あそこで何をしたのか話してちょうだい。それで全部わかるの。昨夜あそこで何をしたの?」

何を聞きたがっているのかはもちろんわかってたが、答えるためにあれをまた思い出さなきゃいけないのが苦痛となり、うまく伝えられなかった。
というか、あれを見たっていうのが大部分を占めてしまってたせいで、何が原因かってのがすっかり置いてきぼりになってしまっていた。
何を見たかでなく何をしたかと尋ねるBのお母さんは、それを指摘しているようだった。

Bのお母さんに言われ、オレ達は何とか昨夜の事を思い出し、原因を探った。
何を見たか?なら、オレ達も今のBと同じ目にあってるはず。だが何をしたか?でも、あれに対してほとんど同じ行動だったはずだ。
箱だってオレ達も触ったし、ペットボトルみたいなのも一応オレ達も触わってる。後は…楊枝…

二人とも気付いた。楊枝だ。あれにはBしか触ってないし、形もずらしちゃってる。しかも元に戻してない。オレ達はそれをBのお母さんに伝えた。
すると、みるみる表情が変わり震えだした。そしてすぐさま棚の引き出しから何かの紙を取出し、それを見ながらどこかに電話をかけた。オレとAは様子を見守るしかなかった。

しばらくどこかと電話で話した後、戻ってきたBのお母さんは震える声でオレ達に言った。

B母「あちらに伺う形ならすぐにお会いしてくださるそうだから、今すぐ帰って用意しておいてちょうだい。あなた達のご両親には私から話しておくわ。何も言わなくても準備してくれると思うから。明後日またうちに来てちょうだい。」

意味不明だった。誰に会いにどこへ行くって?説明を求めてもはぐらかされ、すぐに帰らされた。一応二人とも真っすぐ家に帰ってみると、何を聞かれるでもなく「必ず行ってきなさい」とだけ言われた。


意味がまったくわからんまま、二日後にオレとAはBのお母さんと三人で、ある場所へ向かった。Bは前日にすでに連れていかれたらしい。
ちょっと遠いのかな…ぐらいだと思ってたが、町どころか県さえ違う。
新幹線で数時間かけて、さらに駅から車で数時間。絵に書いたような深い山奥の村まで連れてかれた。

その村のまたさらに外れの方、ある屋敷にオレ達は案内された。
でかくて古いお屋敷で、離れや蔵なんかもあるすごい立派なもんだった。Bのお母さんが呼び鈴を鳴らすと、おっさんと女の子がオレ達を出迎えた。

おっさんの方はその筋みたいなガラ悪い感じで、スーツ姿。
女の子はオレ達より少し年上ぐらいで、白装束に赤い袴、いわゆる巫女さんの姿だった。

挨拶では、どうやら巫女さんの伯父らしいおっさんは普通によくある名字を名乗ったんだが、巫女さんは「あおいかんじょ」?(オレはこう聞こえた)とかいうよくわからない名を名乗ってた。
名乗ると言っても、一般的な認識とは全く違うものらしい。よくわからんが、ようするに彼女の家の素性は一切知る事が出来ないって事みたい。

実際オレ達はその家や彼女達について何も知らないけど、とりあえずここでは見やすいように葵って書くわ。

だだっ広い座敷に案内され、わけもわからんまま、ものものしい雰囲気で話が始まった。

伯父「息子さんは今安静にさせてますわ。この子らが一緒にいた子ですか?」

B母「はい。この三人であの場所へ行ったようなんです。」

伯父「そうですか。君ら、わしらに話してもらえるか?どこに行った、何をした、何を見た、出来るだけ詳しくな。」

突然話を振られて戸惑ったが、オレとAは何とか詳しくその夜の出来事をおっさん達に話した。
ところが、楊枝のくだりで
「コラ、今何つった?」といきなりドスの効いた声で言われ、オレ達はますます状況が飲み込めず混乱してしまった。

A「は、はい?」

伯父「おめぇら、まさかあれを動かしたんじゃねえだろうな!?」
身を乗り出し今にも掴み掛かってきそうな勢いで怒鳴られた。
すると葵がそれを制止し、蚊の泣くようなか細い声で話しだした。

葵「箱の中央…小さな棒のようなものが、ある形を表すように置かれていたはずです。それに触れましたか?触れた事によって、少しでも形を変えてしまいましたか?」

オレ「はぁあの、動かしてしまいました。形もずれちゃってたと思います。」

葵「形を変えてしまったのはどなたか、覚えてらっしゃいますか?触ったかどうかではありません。形を変えたかどうかです。」

オレとAは顔を見合わせ、Bだと告げた。

すると、おっさんは身を引いてため息をつき、Bのお母さんに言った。
伯父「お母さん、残念ですがね、息子さんはもうどうにもならんでしょう。わしは詳しく聞いてなかったが、あの症状なら他の原因も考えられる。まさかあれを動かしてたとは思わなかったんでね。」

「そんな…」
それ以上の言葉もあったんだろうが、Bのお母さんは言葉を飲み込んだような感じで、しばらく俯いてた。
口には出せなかったが、オレ達も同じ気持ちだった。Bはもうどうにもならんってどういう意味だ?一体何の話をしてんだ?
そう問いたくても、声に出来なかった。

オレ達三人の様子を見て、おっさんはため息混じりに話しだした。
ここでようやく、オレ達が見たものに関する話がされた。







つづく
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by kero-tama | 2011-09-15 01:36
【怖い話】かんかんだら2-異形
1:発端 2:異形 3:異常 4:由来

三人とも見るのは初めてだったんだが、想像以上のものだった。同時にそれまでなかったある考えが頭に過ってしまった。
普段は霊などバカにしてるオレ達から見ても、その先にあるのが現実的なものでない事を示唆しているとしか思えない。それも半端じゃなくやばいものが。
まさか、そういう意味でいわくつきの場所なのか…?森へ入ってから初めて、今オレ達はやばい場所にいるんじゃないかと思い始めた。

A「おい、これぶち破って奥行けってのか?誰が見ても普通じゃねえだろこれ!」

B「うるせえな、こんなんでビビってんじゃねえよ!」

柵の異常な様子に怯んでいたオレとAを怒鳴り、Bは持ってきた道具あれこれで柵をぶち壊し始めた。破壊音よりも、鳴り響く無数の鈴の音が凄かった。

しかしここまでとは想像してなかったため、持参した道具じゃ貧弱すぎた。
というか、不自然なほどに頑丈だったんだ。特殊な素材でも使ってんのかってぐらい、びくともしなかった。
結局よじのぼるしかなかったんだが、綱のおかげで上るのはわりと簡単だった。

だが柵を越えた途端、激しい違和感を覚えた。閉塞感と言うのかな、檻に閉じ込められたような息苦しさを感じた。AとBも同じだったみたいで踏み出すのを躊躇したんだが、柵を越えてしまったからにはもう行くしかなかった。

先へ進むべく歩きだしてすぐ、三人とも気付いた。ずっと付きまとってた音が、柵を越えてからバッタリ聞こえなくなった事に。
正直そんなんもうどうでもいいとさえ思えるほど嫌な空気だったが、Aが放った言葉でさらに嫌な空気が増した。

A「もしかしてさぁ、そいつ…ずっとここにいたんじゃねえか?この柵、こっから見える分だけでも出入口みたいなのはないしさ、それで近付けなかったんじゃ…」

B「んなわけねえだろ。オレ達が音の動きに気付いた場所ですらこっからじゃもう見えねえんだぞ?それなのに入った時点からオレ達の様子がわかるわけねえだろ。」

普通に考えればBの言葉が正しかった。禁止区域と森の入り口はかなり離れてる。時間にして四十分ほどと書いたが、オレ達だってちんたら歩いてたわけじゃないし、距離にしたらそれなりの数字にはなる。
だが、現実のものじゃないかも…という考えが過ってしまった事で、Aの言葉を頭では否定できなかった。柵を見てから絶対やばいと感じ始めていたオレとAを尻目に、Bだけが俄然強気だった。
B「霊だか何だか知らねえけどよ、お前の言うとおりだとしたら、そいつはこの柵から出られねえって事だろ?そんなやつ大したことねえよ。」

そう言って奧へ進んでいった。

柵を越えてから二、三十分歩き、うっすらと反対側の柵が見え始めたところで、不思議なものを見つけた。


特定の六本の木に注連縄が張られ、その六本の木を六本の縄で括り、六角形の空間がつくられていた。柵にかかってるのとは別の、正式なものっぽい紙垂もかけられてた。
そして、その中央に賽銭箱みたいなのがポツンと置いてあった。

目にした瞬間は、三人とも言葉が出なかった。特にオレとAは、マジでやばい事になってきたと焦ってさえいた。
バカなオレ達でも、注連縄が通常どんな場で何のために用いられてるものか、何となくは知ってる。そういう意味でも、ここを立入禁止にしているのは間違いなく目の前のこの光景のためだ。オレ達はとうとう、来るとこまで来てしまったわけだ。

オレ「お前の親父が言ってたの、たぶんこれの事だろ。」

A「暴れるとか無理。明らかにやばいだろ。」

だが、Bは強気な姿勢を崩さなかった。

B「別に悪いもんとは限らねえだろ。とりあえずあの箱見て見ようぜ!宝でも入ってっかもな。」

Bは縄をくぐって六角形の中に入り、箱に近づいてった。オレとAは箱よりもBが何をしでかすかが不安だったが、とりあえずBに続いた。

野晒しで雨とかにやられたせいか、箱はサビだらけだった。上部は蓋になってて、網目で中が見える。だが、蓋の下にまた板が敷かれていて結局見れない。

さらに箱にはチョークか何かで凄いのが書いてあった。
たぶん家紋?的な意味合いのものだと思うんだが、前後左右それぞれの面にいくつも紋所みたいなのが書き込まれてて、しかも全部違うやつ。ダブってるのは一個もなかった。

オレとAは極力触らないようにし、構わず触るBにも乱暴にはしないよう注意させながら箱を調べてみた。
どうやら地面に底を直接固定してあるらしく、大して重さは感じないのに持ち上がらなかった。中身をどうやって見るのかと隅々までチェックすると、後ろの面だけ外れるようになってるのに気付いた。
B「おっ、ここだけ外れるぞ!中見れるぜ!」

Bが箱の一面を取り外し、オレとAもBの後ろから中を覗き込んだ。

箱の中には四隅にペットボトルのような形の壺?が置かれてて、その中には何か液体が入ってた。
箱の中央に、先端が赤く塗られた五センチぐらいの楊枝みたいなのが、変な形で置かれてた。

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こんな形で六本。接する四ヶ所だけ赤く塗られてる。

オレ「なんだこれ?爪楊枝か?」

A「おい、ペットボトルみてえなの中に何か入ってるぜ。気持ちわりいな。」

B「ここまで来てペットボトルと爪楊枝かよ。意味わかんねえ。」
オレとAはぺットボトルみたいな壺を少し触ってみたぐらいだったが、Bは手に取って匂いを嗅いだりした。
元に戻すと今度は/\/\>を触ろうと手を伸ばす。
ところが、汗をかいていたのか指先に一瞬くっつき、そのせいで離すときに形がずれてしまった。


その一瞬
チリンチリリン!!チリンチリン!!
オレ達が来た方とは反対、六角形地点のさらに奧にうっすらと見えている柵の方から、物凄い勢いで鈴の音が鳴った。さすがに三人ともうわっと声を上げてビビり、一斉に顔を見合わせた。

B「誰だちくしょう!ふざけんなよ!」
Bはその方向へ走りだした。

オレ「バカ、そっち行くな!」
A「おいB!やばいって!」

慌てて後を追おうと身構えると、Bは突然立ち止まり、前方に懐中電灯を向けたまま動かなくなった。
「何だよ、フリかよ~」とオレとAがホッとして急いで近付いてくと、Bの体が小刻みに震えだした。
「お、おい、どうした…?」言いながら無意識に照らされた先を見た。


Bの懐中電灯は、立ち並ぶ木々の中の一本、その根元のあたりを照らしていた。
その陰から、女の顔がこちらを覗いていた。
ひょこっと顔半分だけ出して、眩しがる様子もなくオレ達を眺めていた。
上下の歯をむき出しにするようにい~っと口を開け、目は据わっていた。

「うわぁぁぁぁぁ!!」
誰のものかわからない悲鳴と同時に、オレ達は一斉に振り返り走った。頭は真っ白で、体が勝手に最善の行動をとったような感じだった。互いを見合わす余裕もなく、それぞれが必死で柵へ向かった。

柵が見えると一気に飛び掛かり、急いでよじのぼる。上まで来たらまた一気に飛び降り、すぐに入り口へ戻ろうとした。
だが、混乱しているのかAが上手く柵を上れずなかなかこっちに来ない。

オレ「A!早く!!」
B「おい!早くしろ!!」

Aを待ちながらオレとBはどうすりゃいいかわからなかった。

オレ「何だよあれ!?何なんだよ!?」
B「知らねえよ黙れ!!」
完全にパニック状態だった。


その時
チリリン!!チリンチリン!!
凄まじい大音量で鈴の音が鳴り響き、柵が揺れだした。
何だ…!?どこからだ…!?オレとBはパニック状態になりながらも周囲を確認した。
入り口とは逆、山へ向かう方角から鳴り響き、近づいているのか音と柵の揺れがどんどん激しくなってくる。

オレ「やばいやばい!」
B「まだかよ!早くしろ!!」

オレ達の言葉が余計にAを混乱させていたのはわかってたが、急かさないわけにはいかなかった。
Aは無我夢中に必死で柵をよじのぼった。


Aがようやく上りきろうかというその時、オレとBの視線はそこになかった。がたがたと震え、体中から汗が噴き出し、声を出せなくなった。
それに気付いたAも、柵の上からオレ達が見ている方向を見た。


山への方角にずらっと続く柵を伝った先、しかもこっち側にあいつが張りついていた。
顔だけかと思ったそれは、裸で上半身のみ、右腕左腕が三本ずつあった。
それらで器用に綱と有刺鉄線を掴んでい~っと口を開けたまま、巣を渡る蜘蛛のようにこちらへ向かってきていた。

とてつもない恐怖

「うわぁぁぁぁ!!」
Aがとっさに上から飛び降り、オレとBに倒れこんできた。それではっとしたオレ達はすぐにAを起こし、一気に入り口へ走った。
後ろは見れない。前だけを見据え、ひたすら必死で走った。
全力で走れば三十分もかからないだろうに、何時間も走ったような気分だった。


入り口が見えてくると、何やら人影も見えた。おい、まさか…三人とも急停止し、息を呑んで人影を確認した。
誰だかわからないが何人かが集まってる。あいつじゃない。そう確認できた途端に再び走りだし、その人達の中に飛び込んだ。

「おい!出てきたぞ!」
「まさか…本当にあの柵の先に行ってたのか!?」
「おーい!急いで奥さんに知らせろ!」

集まっていた人達はざわざわとした様子で、オレ達に駆け寄ってきた。何て話しかけられたか、すぐにはわからないぐらい、三人とも頭が真っ白で放心状態だった。







つづく
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by kero-tama | 2011-09-14 08:38
【怖い話】かんかんだら1-発端
1:発端 2:異形 3:異常 4:由来

小中学の頃は田舎もんで世間知らずで、特に仲の良かったA、Bと三人で毎日バカやって荒れた生活してたんだわ。


オレとAは家族にもまるっきり見放されてたんだが、Bはお母さんだけは必ず構ってくれてた。あくまで厳しい態度でだけど、何だかんだ言ってBのためにいろいろと動いてくれてた。

そのB母子が中三のある時、かなりキツい喧嘩になった。内容は言わなかったが、精神的にお母さんを痛め付けたらしい。

お母さんをズタボロに傷つけてたら、親父が帰ってきた。一目で状況を察した親父はBを無視して黙ったまんまお母さんに近づいていった。
服とか髪とかボロボロなうえに、死んだ魚みたいな目で床を茫然と見つめてるお母さんを見て、親父はBに話した。

B父「お前、ここまで人を踏み躙れるような人間になっちまったんだな。母さんがどれだけお前を想ってるか、なんでわからないんだ。」
親父はBを見ず、お母さんを抱き締めながら話してたそうだ。
B「うるせえよ。てめえは殺してやろうか?あ?」
Bは全く話を聞く気がなかった。

だが親父は何ら反応する様子もなく、淡々と話を続けたらしい。
B父「お前、自分には怖いものなんか何もないと、そう思ってるのか。」

B「ねえな。あるなら見せてもらいてえもんだぜ。」
親父は少し黙った後、話した。

B父「お前はオレの息子だ。母さんがお前をどれだけ心配してるかもよくわかってる。だがな、お前が母さんに対してこうやって踏み躙る事しか出来ないなら、オレにも考えがある。これは父としてでなく、一人の人間、他人として話す。先にはっきり言っておくがオレがこれを話すのは、お前が死んでも構わんと覚悟した証拠だ。それでいいなら聞け。」

その言葉に何か凄まじい気迫みたいなものを感じたらしいが、いいから話してみろ!と煽った。

B父「森の中で立入禁止になってる場所知ってるよな。あそこに入って奥へ進んでみろ。後は行けばわかる。そこで今みたいに暴れてみろよ。出来るもんならな。」

親父が言う森ってのは、オレ達が住んでるとこに小規模の山があって、そのふもとにある場所。樹海みたいなもんかな。山自体は普通に入れるし、森全体も普通なんだが、中に入ってくと途中で立入禁止になってる区域がある。
言ってみれば四角の中に小さい円を書いてその円の中は入るな、ってのと同じできわめて部分的。

二メートル近い高さの柵で囲まれ、柵には太い綱と有刺鉄線、柵全体にはが連なった白い紙がからまってて(独自の紙垂みたいな)、大小いろんな鈴が無数についてる。変に部分的なせいで柵自体の並びも歪だし、とにかく尋常じゃないの一言に尽きる。

あと、特定の日に巫女さんが入り口に数人集まってるのを見かけるんだが、その日は付近一帯が立入禁止になるため何してんのかは謎だった。
いろんな噂が飛び交ってたが、カルト教団の洗脳施設がある…ってのが一番広まってた噂。そもそもその地点まで行くのが面倒だから、その奥まで行ったって話はほとんどなかったな。

親父はBの返事を待たずにお母さんを連れて2階に上がってった。Bはそのまま家を出て、待ち合わせてたオレとAと合流。そこでオレ達も話を聞いた。

A「父親がそこまで言うなんて相当だな。」

オレ「噂じゃカルト教団のアジトだっけ。捕まって洗脳されちまえって事かね。怖いっちゃ怖いが…どうすんだ?行くのか?」

B「行くに決まってんだろ。どうせ親父のハッタリだ。」

面白半分でオレとAもついていき、三人でそこへ向かう事になった。あれこれ道具を用意して、時間は夜中の一時過ぎぐらいだったかな。


意気揚揚と現場に到着し、持ってきた懐中電灯で前を照らしながら森へ入っていった。軽装でも進んで行けるような道だし、オレ達はいつも地下足袋だったんで歩きやすかったが、問題の地点へは四十分近くは歩かないといけない。

ところが、入って五分もしないうちにおかしな事になった。
オレ達が入って歩きだしたのとほぼ同じタイミングで、何か音が遠くから聞こえ始めた。夜の静けさがやたらとその音を強調させる。最初に気付いたのはBだった。

B「おい、何か聞こえねぇか?」

Bの言葉で耳をすませてみると、確かに聞こえた。落ち葉を引きずるカサカサ…という音と、枝がパキッ…パキッ…と折れる音。それが遠くの方から微かに聞こえてきている。

遠くから微かに…というせいもあって、さほど恐怖は感じなかった。人って考える前に動物ぐらいいるだろ、そんな思いもあり構わず進んでいった。
動物だと考えてから気にしなくなったが、そのまま二十分ぐらい進んできたところでまたBが何か気付き、オレとAの足を止めた。

B「A、お前だけちょっと歩いてみてくれ。」

A「?…何でだよ。」

B「いいから早く」

Aが不思議そうに一人で前へ歩いていき、またこっちへ戻ってくる。それを見て、Bは考え込むような表情になった。

A「おい、何なんだよ?」
オレ「説明しろ!」

オレ達がそう言うと
Bは「静かにしてよ~く聞いててみ」と、Aにさせたように一人で前へ歩いていき、またこっちに戻ってきた。二、三度繰り返してようやくオレ達も気付いた。

遠くから微かに聞こえてきている音は、オレ達の動きに合わせていた。オレ達が歩きだせばその音も歩きだし、オレ達が立ち止まると音も止まる。まるでこっちの様子がわかっているようだった。

何かひんやりした空気を感じずにはいられなかった。
周囲にオレ達が持つ以外の光はない。月は出てるが、木々に遮られほとんど意味はなかった。
懐中電灯つけてんだから、こっちの位置がわかるのは不思議じゃない…だが一緒に歩いてるオレ達でさえ、互いの姿を確認するのに目を凝らさなきゃいけない暗さだ。

そんな暗闇で光もなしに何してる?
なぜオレ達と同じように動いてんだ?

B「ふざけんなよ。誰かオレ達を尾けてやがんのか?」

A「近づかれてる気配はないよな。向こうはさっきからずっと同じぐらいの位置だし。」

Aが言うように森に入ってからここまでの二十分ほど、オレ達とその音との距離は一向に変わってなかった。近づいてくるわけでも遠ざかるわけでもない。終始、同じ距離を保ったままだった。

オレ「監視されてんのかな?」

A「そんな感じだよな…カルト教団とかなら何か変な装置とか持ってそうだしよ。」

音から察すると、複数ではなく一人がずっとオレ達にくっついてるような感じだった。しばらく足を止めて考え、下手に正体を探ろうとするのは危険と判断し、一応あたりを警戒しつつそのまま先へ進む事にした。


それからずっと音に付きまとわれながら進んでたが、やっと柵が見えてくると、音なんかどうでもよくなった。
音以上にその柵の様子の方が意味不明だったからだ。






つづく
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by kero-tama | 2011-09-13 23:59
【バカ話】パン!
234 名無しさんにズームイン! 2008/08/13(水) 00:40:30.25 ID:wyo2SJ/O
以前ビジネスホテルに泊まってTVを見てたら
心霊特集をやっててその番組の中で誰かが
「ホテルに泊まった際、部屋で手をパン!!と叩き音が反響して聞こえたら幽霊は居ない」
と言ってたんだが、その直後両隣の部屋から「パァァァン!!」と勢いよく手を叩く音が聞こえて笑ったw



2ちゃんねるより。


きっと霊も笑ったろう:★★★★★

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by kero-tama | 2011-09-12 09:01
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