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【NEWS】焼肉店集団食中毒(動画)
ExciteNews:生肉食中毒できょう捜索 焼き肉チェーンや卸業者

概要

2011年04月、焼き肉チェーン「焼肉酒家えびす」の富山、福井、神奈川県の店舗で食事をした客が、腸管出血性大腸菌O-111に感染。
05月05日時点で死者4人、入院34人(内、重症21人)を出しました。
感染源は生肉から作られる「ユッケ※」と見られており、衛生管理や生肉の取り扱いについても大きな波紋を呼んでいます。
※ユッケ:生肉を用いた韓国の肉料理。多くの焼肉店で提供されている。


釈明会見

フーズ・フォーラス社(えびすの運営会社)社長・勘坂康弘氏の逆切れ釈明会見。
YouTube:ANNnewsCH「生食用の肉など流通していない」社長が釈明会見


まるでジャパネットた○たの社長が商品紹介するようなテンション。
最後もまったく謝罪になっていないどころか態度でケンカ売ってるし。

勘坂康弘氏の主張は次のとおり。(概略)

 「法律で牛の生食を禁止していないから違法ではない」
 「当社の衛生管理に不備はあったかもしれない」
 「しかしもともと生食用の牛肉など流通してない」
 「全国の焼肉店も同じことをやっている」
 「その中で当社または納品業者に何らかの不備があった」

訳:牛肉を生食で提供してはダメなことは知っている。
  悪いのは生食を違法にしていない法律。
  どこも同じことをやっているのに、たまたまうちが不運だっただけ。
  (ユッケ用として納品した)業者にも不備がある。


腸管出血性大腸菌O-111

感染:加熱の不十分な食材から感染、少数の菌で発症し、感染症・食中毒を起こします。感染者の便から容易に二次感染が起こります。
牛などの糞便から付着する可能性が高いということです。

病原菌:「ベロ毒素」を作り出す菌で、大腸の粘膜に取り込まれた後たんぱく質の合成を阻害するため細胞が死滅します。

症状:感染して2~3日後に血便と激しい腹痛(出血性大腸炎)を引き起こします。また、血液中にもベロ毒素が取り込まれるため、血球や腎臓の尿細管細胞を破壊し、溶血性尿毒症症候群(急性腎不全・溶血性貧血)急性脳症(死因となることがある)なども起こることがあります。
牛などには症状が出ないため、見た目で感染の判断はできません。

対策:通常の食中毒対策と同じです。熱に弱い菌のため、生肉は75.1℃以上で1分以上加熱してください。消毒薬も有効なので器具の洗浄はしっかりと。
特にこれから気温が上がるので、生食用の肉でも加熱することをおすすめします。

感染の疑い:すぐ病院へ。排泄物から感染するので衛生に注意。「下痢止め薬」を飲むと「ベロ毒素」が排出されないので重篤または死亡の恐れがあります。
04月19日~26日の間に「焼肉酒家えびす」の各店で食事をした方で、腹痛・下痢・吐き気・嘔吐などの症状がある場合、最寄りの保健厚生センターへ相談してください。


衛生基準

平成08年に腸管出血性大腸菌O-157による食中毒が発生したことを受け、厚生省は生肉の食用を避けるよう消費者・関係業者に対して指導。
しかし肉などの生食が国民の食生活に定着していることもあり、安全に生肉を食することができるよう基準が設けられ、平成10年09月11日、厚生省は「生食用食肉」の取り扱いに関する衛生基準を告知。
それには「生食用食肉は、糞便系大腸菌群及びサルモネラ属菌陰性でなければならない」とあります。
厚生労働省HP:報道発表資料 生食用食肉等の安全性確保について


悪しき慣習

前述の衛生基準によれば、国内で生肉として流通しているのは「馬肉」と「レバー」のみ。
今回の集団食中毒について「焼肉酒家えびす」社長・勘坂康弘氏の弁によれば、「生食用の牛肉はない」「肉は卸業者から"ユッケ用に"とすすめられたもの」とのこと。
国内の焼肉店、また業者は、牛肉が生食用の肉ではないことを知りつつもそれまでの慣例によって生肉料理を提供していたことになります。

しかし「牛肉は生でも食べられる」という認識はかなり一般的に根付いていたのも事実で、衛生基準を知らない一般人は牛肉の生食を疑問に思わなかったというのも一因になっているかと。
だからこそ提供する業者は衛生基準を遵守するべきなんですよね。


衛生管理

「焼肉酒家えびす」を運営するフーズ・フォーラス社が、生肉をユッケに調理する際大腸菌などを取り除くために肉の表面をそぎ落とす「トリミング」作業を省いていたこと判明。
同社は「表面を削ると、もったいないという気持ちもあった。認識が甘かった」と話しているとのこと。

「もったいない」の意味をはきちがえとる。
 ・食べられるものを粗末にする=もったいない
 ・食べてはいけないものを取り除いて調理する=衛生管理
 ・食べてはいけないものをコストダウンのために調理する=未必の故意
人命<コストですか、そうですか…。

YouTube:えびす厨房映像 ユッケの皿を調理台布巾で拭き、素手で肉を混ぜる


0:58 素手で生肉を混ぜる。
1:03 調理台を拭いた布巾でユッケの皿を拭く。


今のところ、この集団食中毒事件は「焼肉酒家えびす」の利用客間で広まっているようですが、O-111がどこで付着したかはまだ不明。
どちらにしても大腸菌検査をしていない肉を「生食OK」と焼肉店に勧めた卸業者の「大和屋商店」、生食できない肉と知っていて衛生管理のできていない調理で提供した「焼肉酒家えびす」を運営するフーズ・フォーラス社、両方に落ち度があるのは間違いありません。
同時に、政府も衛生基準を満たしていない生食を厳しく取り締まり、消費者も自衛することが大事なんですね。


亡くなられた方に哀悼の意を表し、感染された方のご快復、そしてこれ以上感染者が増えないことをお祈りいたします。
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by kero-tama | 2011-05-06 05:42
【サブカル】本当はダーク?クレヨンしんちゃん
今日は「こどもの日」なのでこどもにちなんだお話を。


ネットでよく見かける「クレしん都市伝説」にこういうものがある。

作中、しんのすけが5歳から成長しないのは、しんのすけが5歳の時に妹のひまわりをかばって交通事故で死んでいるから。
母親のみさえが亡きしんのすけを偲び、しんのすけのらくがき帳にクレヨンで物語を描いたのが「クレヨンしんちゃん」。

とあるサイトにこの話が掲載されると、
 「クレしんにそんな悲惨な作り話はやめて」
 「こんな都市伝説を信じるやつは馬鹿」
などの批判が多く寄せられた。

確かに上記の話は「都市伝説」というだけあって根拠はない。
しかし「クレしん」が明るい子供向けの話かというと、それは違う。

アニメは子供向けに作られているが、「クレヨンしんちゃん」は1990年に「漫画アクション」という青年漫画雑誌で連載が始まり、連載の最後まで青年漫画として位置づけて描かれている。
原作にはアダルトやブラックな内容も多く、子供向けにアニメ化されてからは「子供に見せたくないアニメ」としてPTAの批判を浴びたりもした。
漫画の内容は徐々にホームコメディへと路線変更されるが、その後「鬱展開」と呼ばれた話が掲載され、ネットに波紋を呼ぶ。


以後、ネタバレにつき閲覧注意。














月刊まんがタウン 2007年9月号より

まつざか先生(しんのすけの幼稚園の先生)の恋人・行田徳郎が、「ブタバナザウルス」の化石の発掘で訪れたアフリカで爆弾テロに巻き込まれて死亡。
徳郎は帰国後、まつざか先生にプロポーズすると約束していた。
徳郎の死後、一見気丈に振舞う彼女だったが、実際はアルコールと疲労で内臓をボロボロにし、徳郎を追って死のうとしていた。

お気楽ギャグ漫画のダークな内容にネットではニュースとして取り上げられるほどの反響を呼んだ。
「家族向け漫画でこれをやるのか」「鬱展開すぎる」「残酷で子供に見せられない」「まだ死んだと決まっていない」「ひょっこり帰ってくるんじゃないか?」「別に大したことない」「はなから子供向けの漫画ではない」「もともと毒のある漫画」と、読者の反応も賛否両論だった。

そしてこの話は次号以後こう続く。

死に急ぐまつざか先生を、徳郎が死の直前に書き残した手紙が救った。彼女は徳郎の分も生きようと決意する。
その後、勤務中に飲酒していたことが発覚してまつざか先生はPTAの親たちに辞職を迫られるが、園児やしんのすけの母・みさえたちの熱意で辞職を免れる。
徳郎を発掘に誘い、それを後悔していた保根田教授はまつざか先生に見送られて再びアフリカへ向かう。
発掘は再開、「ブタバナザウル」の化石は見事再現され、博物館で公開された。
その中にはまつざか先生が教授に託した徳郎の形見である「ブタバナザウルスの恥骨」も組み込まれていたのだった。

この話が掲載された2007年時点で、原作者の臼井儀人氏はかなり聖書を読み込み、影響を受けているということだった。

「クレしん」で死を描いた話は他にも結構ある。
人間に傷つけられたらしいスズメをのはら一家が助けるが手当ても空しく死ぬ話や、しんのすけの愛犬・シロの母犬が保健所の車に連れて行かれる話、シロが恋した野良犬がシロの目の前で車に轢かれて死ぬ話、シロが面倒を見ていた捨て猫が死んだ話では子猫の遺骸にハエがたかる描写がある。
お気楽なギャグ漫画には重い話だが、淡々と描かれている中に理不尽な死に対する作者の気持ちが込められているように見える。


2009年09月11日、
「クレヨンしんちゃん」原作者・臼井儀人(本名:臼井義人)氏は「荒船山に行く」と言って家を出たまま消息を絶った。
翌日から群馬県荒船山で警察などによる捜索が開始されたが、同月19日、登山客から「崖の下に遺体がある」と通報が入った。
遺体はヘリコプターで回収され遺族が照合に立ち会ったが、最終的には歯型から本人と断定した。
死因は全身強打による肺挫滅。享年51歳だった。
場所は荒船山の絶壁「艫(とも)岩」の真下約120メートルのところで、50メートル離れた斜面では遺留品のナップザックなどが見つかった。
所持していたデジタルカメラの最後に写った画像は艫岩の頂上にある展望台から崖下を覗きこんで撮られたもので、その後誤って転落したとみられている。

臼井氏の突然の死に子供から大人まで多くのファンが悲しんだ。
その後1126話の原稿が見つかり、月刊まんがタウンがそれを遺稿として掲載。
話の内容は、母・みさえが病院に救急搬送されるもののただの腹痛だった、というコミカルでアットホームなものだった。

その後、アニメや映画は臼井氏の原作を元に続行が決定、漫画は臼井氏のアシスタントらにより「新クレヨンしんちゃん」として再開している。








人間に傷つけられて死んだスズメ。
保健所に連れて行かれた母犬。
人間に捨てられて死んだ子猫。
車に轢かれて死んだ犬。
テロに巻き込まれて死んだ恋人。

お気楽な日常の中の現実的にあり得る理不尽な死を描いたところに、臼井先生はきっといろんなことに悲しんで憤っていたんだなとkeroは感じました。

ネットでは「クレしん」を題材にした短編ストーリィを見かけますが、「13年後のクレヨンしんちゃん」「しんのすけ「かあちゃん…寝ちゃったの?」」など、日常の中の身近な悲しみを描いたものが人気のようです。
前述の都市伝説も原作がこういった「お気楽な日常」と「理不尽な死」のギャップがある話だったからこそ生まれたものなのでしょう。


最後になりましたが、謹んでお悔やみ申しあげます。


映画で大泣き:★★★★☆

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by kero-tama | 2011-05-05 17:47
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