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【サブカル】本当はダーク?クレヨンしんちゃん
今日は「こどもの日」なのでこどもにちなんだお話を。


ネットでよく見かける「クレしん都市伝説」にこういうものがある。

作中、しんのすけが5歳から成長しないのは、しんのすけが5歳の時に妹のひまわりをかばって交通事故で死んでいるから。
母親のみさえが亡きしんのすけを偲び、しんのすけのらくがき帳にクレヨンで物語を描いたのが「クレヨンしんちゃん」。

とあるサイトにこの話が掲載されると、
 「クレしんにそんな悲惨な作り話はやめて」
 「こんな都市伝説を信じるやつは馬鹿」
などの批判が多く寄せられた。

確かに上記の話は「都市伝説」というだけあって根拠はない。
しかし「クレしん」が明るい子供向けの話かというと、それは違う。

アニメは子供向けに作られているが、「クレヨンしんちゃん」は1990年に「漫画アクション」という青年漫画雑誌で連載が始まり、連載の最後まで青年漫画として位置づけて描かれている。
原作にはアダルトやブラックな内容も多く、子供向けにアニメ化されてからは「子供に見せたくないアニメ」としてPTAの批判を浴びたりもした。
漫画の内容は徐々にホームコメディへと路線変更されるが、その後「鬱展開」と呼ばれた話が掲載され、ネットに波紋を呼ぶ。


以後、ネタバレにつき閲覧注意。














月刊まんがタウン 2007年9月号より

まつざか先生(しんのすけの幼稚園の先生)の恋人・行田徳郎が、「ブタバナザウルス」の化石の発掘で訪れたアフリカで爆弾テロに巻き込まれて死亡。
徳郎は帰国後、まつざか先生にプロポーズすると約束していた。
徳郎の死後、一見気丈に振舞う彼女だったが、実際はアルコールと疲労で内臓をボロボロにし、徳郎を追って死のうとしていた。

お気楽ギャグ漫画のダークな内容にネットではニュースとして取り上げられるほどの反響を呼んだ。
「家族向け漫画でこれをやるのか」「鬱展開すぎる」「残酷で子供に見せられない」「まだ死んだと決まっていない」「ひょっこり帰ってくるんじゃないか?」「別に大したことない」「はなから子供向けの漫画ではない」「もともと毒のある漫画」と、読者の反応も賛否両論だった。

そしてこの話は次号以後こう続く。

死に急ぐまつざか先生を、徳郎が死の直前に書き残した手紙が救った。彼女は徳郎の分も生きようと決意する。
その後、勤務中に飲酒していたことが発覚してまつざか先生はPTAの親たちに辞職を迫られるが、園児やしんのすけの母・みさえたちの熱意で辞職を免れる。
徳郎を発掘に誘い、それを後悔していた保根田教授はまつざか先生に見送られて再びアフリカへ向かう。
発掘は再開、「ブタバナザウル」の化石は見事再現され、博物館で公開された。
その中にはまつざか先生が教授に託した徳郎の形見である「ブタバナザウルスの恥骨」も組み込まれていたのだった。

この話が掲載された2007年時点で、原作者の臼井儀人氏はかなり聖書を読み込み、影響を受けているということだった。

「クレしん」で死を描いた話は他にも結構ある。
人間に傷つけられたらしいスズメをのはら一家が助けるが手当ても空しく死ぬ話や、しんのすけの愛犬・シロの母犬が保健所の車に連れて行かれる話、シロが恋した野良犬がシロの目の前で車に轢かれて死ぬ話、シロが面倒を見ていた捨て猫が死んだ話では子猫の遺骸にハエがたかる描写がある。
お気楽なギャグ漫画には重い話だが、淡々と描かれている中に理不尽な死に対する作者の気持ちが込められているように見える。


2009年09月11日、
「クレヨンしんちゃん」原作者・臼井儀人(本名:臼井義人)氏は「荒船山に行く」と言って家を出たまま消息を絶った。
翌日から群馬県荒船山で警察などによる捜索が開始されたが、同月19日、登山客から「崖の下に遺体がある」と通報が入った。
遺体はヘリコプターで回収され遺族が照合に立ち会ったが、最終的には歯型から本人と断定した。
死因は全身強打による肺挫滅。享年51歳だった。
場所は荒船山の絶壁「艫(とも)岩」の真下約120メートルのところで、50メートル離れた斜面では遺留品のナップザックなどが見つかった。
所持していたデジタルカメラの最後に写った画像は艫岩の頂上にある展望台から崖下を覗きこんで撮られたもので、その後誤って転落したとみられている。

臼井氏の突然の死に子供から大人まで多くのファンが悲しんだ。
その後1126話の原稿が見つかり、月刊まんがタウンがそれを遺稿として掲載。
話の内容は、母・みさえが病院に救急搬送されるもののただの腹痛だった、というコミカルでアットホームなものだった。

その後、アニメや映画は臼井氏の原作を元に続行が決定、漫画は臼井氏のアシスタントらにより「新クレヨンしんちゃん」として再開している。








人間に傷つけられて死んだスズメ。
保健所に連れて行かれた母犬。
人間に捨てられて死んだ子猫。
車に轢かれて死んだ犬。
テロに巻き込まれて死んだ恋人。

お気楽な日常の中の現実的にあり得る理不尽な死を描いたところに、臼井先生はきっといろんなことに悲しんで憤っていたんだなとkeroは感じました。

ネットでは「クレしん」を題材にした短編ストーリィを見かけますが、「13年後のクレヨンしんちゃん」「しんのすけ「かあちゃん…寝ちゃったの?」」など、日常の中の身近な悲しみを描いたものが人気のようです。
前述の都市伝説も原作がこういった「お気楽な日常」と「理不尽な死」のギャップがある話だったからこそ生まれたものなのでしょう。


最後になりましたが、謹んでお悔やみ申しあげます。


映画で大泣き:★★★★☆

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by kero-tama | 2011-05-05 17:47
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