ある日、私は森に迷ってしまった。
夜になりお腹も減ってきた。
そんな中、一軒のお店を見つけた。
「ここはとあるレストラン」
変な名前の店だ。
私は人気メニューの「ナポリタン」を注文する。
数分後、ナポリタンがくる。私は食べる。
……なんか変だ。しょっぱい。変にしょっぱい。頭が痛い。
私は苦情を言った。
店長:「すいません作り直します。御代も結構です。」
数分後、ナポリタンがくる。私は食べる。今度は平気みたいだ。
私は店をでる。
しばらくして、私は気づいてしまった……
ここはとあるレストラン……
人気メニューは……ナポリタン……
ネットでよく見かける謎の文章「ナポリタン」。
掲示板に貼られるたびに様々な解釈が出てきますが、どれも釈然としません。
そのため「ナポリタン系」=「意味深な文章だが内容が破綻していて正解がない」という意味にもなっています。
これは「英文」の時にその意味が理解でき、しかも何故か日本人にしか通用しない話、という解釈があったので紹介します。
日本人なら「ナポリタン」といえばケチャップベースにハム・ピーマン・ニンジン・タマネギなどを炒めてあえたスパゲティを思い浮かべます。
しかし当のイタリアに「ナポリタン」というパスタはない、というのは有名な話。
だから
「ナポリタン」=「パスタ」と連想できる日本人向けの文章ということです。
ポイントはここ。
ここはとあるレストラン
人気メニューは「ナポリタン」
客は何故「ナポリタン」が人気のメニューだとわかったのか。
実はメニューではなく、店の表に
「ここはナポリタンで有名なとあるレストラン」と書いてあったわけです。
英訳すると
「This is a restaurant famous for a Neapolitan.」。
「This is a restaurant(ここはとあるレストラン)」を「変な名前の店」と思ったり、「有名」=「人気」と解釈したのは、場所は外国で客は日本人だから(ナポリタンを作れる料理人も日本人かも)。
そして最大のポイントは、「Neapolitan」には「ナポリ人」という意味以外に、隠語で
「不潔な・ひどい・不味い」という意味があるということ。
…由来は「汚物」をナポリアイス(チョコ・ストロベリー・バニラの三色アイス)の色に例えていることからなのですが、詳細は聞かない方が良いでしょう。軽く食欲なくしますから。orz
それを踏まえて解釈すると、
「ここは不潔・不味いことで有名なレストラン」
店を出た後でそれに気づいた客は愕然とする、という話。
よく出来ている。けど疑問が残る。
この解釈だと、店長が作り直したナポリタンが普通に食べられる味だったのは何故だろう。
単に「不味いスパゲティナポリタンを提供する店だった」では終わっていない。
「変にしょっぱい」というのも、単に「不味い」ではないところがひっかかる。
迷うような森の中にあるレストランというのもおかしいし、それを不審に思わない客もなんか変。
道に迷っているのにレストランで道を聞いた様子もなく夜の森へ出て行くし。
うーん???
謎は深まるばかり:★★★☆☆